貢献度が給与に反映されていない、どうして？

「出社時間は遅刻すれすれなのに、帰宅だけはきっちり定時」「勤務中の私語が多い」「飲み会不参加。協調性に乏しい」など、どう考えても会社に対して貢献度の低い同僚が、自分以上に給料を貰っているらしい……そんな噂を耳にしたあなた。自分は毎日努力しているのに、面白くないと感じるのは当然でしょう。

このように社員のやる気を削ぐ、不満をあおるような事例が発生する原因には、「会社の給与体系」が関係していることをご存知ですか？

手抜き社員が高給取り？　そのカラクリとは

自分は納得のいかない待遇に疑問を感じているのに、「ミーティングでスマホをいじり放題の同僚A」はどこ吹く風。貢献度０どころか、真面目に参加している自分に対し、「何を必死になってるわけ？」という上から目線が気に食わない……。とにかく人の気持ちを逆なでするA氏ですが、その裏で精力的に外回りをしていませんか？

それは「歩合給のみの給与体系」で働いているからではないでしょうか。つまり売上さえ上げればいいのです。ミーティングをないがしろにするのは褒められることではないですが、会社側は彼に数字のみを求めている。ですからミーティングなどでの貢献が重要な職種であれば、「保証給＋歩合給」に変える必要があります。

業務内容と給与体系を見直し、次の一手を

また「会社の名簿からしか営業先を選ばない先輩Bが高給を取っている」というケースですが、これは雇用側が「会社名簿由来の顧客」と「自力で開拓した新しい顧客」を区別していないことが原因。新規顧客をとった場合、歩合の率を上げてもらえるよう、会社に働きかけることが大切です。

「同じように働いているのに、周囲との給与に差がある」と感じたら、自分の業務内容と給与体系を見直すことをおすすめします。努力しても改善が期待できなければ、あなたのモチベーションを上げる職場に転職することもキャリアアップにつながります。