異業種への転職は営業がターゲット

20代の転職希望の方々の多くは、異業種への転職を考えているようです。

心機一転という人もいれば、新卒で就職する際に、第一志望の業界に行けなかった人もいるでしょう。

どちらにも共通しているのは、「営業職を希望する人」が多いことです。

その主な理由として、「未経験者にも応募資格があること」「明確な資格を必要としないケースが多いため」という点があります。また、営業職は製品（有形商材）から目に見えないサービス（無形商材）まで、扱う商品が多種多様。営業のベテランといえども、初めて手がけるという商品はありますから、そういう点でも未経験者や若手のハンデが少なめだといえます。

異業種への転職チャンスが多い営業職募集ですが、未経験者に門戸を開いているため、ライバルが多くなるのは必然です。ライバルに勝って転職を成功させるには、どのような点を注意すればいいのでしょうか。

経験や知識に勝るとも劣らない「ヒューマンスキル」

明確な資格は求められませんが、営業職を採用する際の企業側の大きなポイントとして「経験や専門知識」 と「ヒューマンスキル」があげられます。

前者の「経験や知識」は特にIT業界、マスコミ、アパレル、製造メーカーといった業界・業種で重視されています。これに関しては、やはり実務で培ったノウハウや知識を持っている人間が有利だといえます。

しかし、後者の「ヒューマンスキル」は、どんな業界や業種に就いていた人でも磨くことができるスキルです。

これは、コミュニケーションスキルやリーダーシップ、協調性、向上心、我慢強さなど、その人が持つ、いわば「人間力」をいいます。営業の仕事には必ず相手先があり、自分が担当する人との間には、何においても円滑なコミュニケーションが不可欠です。

また、アドバイスや指導を素直に受け入れ、前向きに業務に取り組む姿勢にも、その人の持つ人間力が反映されます。

特に広告、不動産、人材紹介といった業界で求められるスキルではありますが、「ヒューマンスキル」は営業未経験者が自分をアピールするためには多いに役立つといえるでしょう。

営業職への転職には臨機応変な対応策が必要

営業未経験者の異業種転職を成功させるには、「ヒューマンスキル」のアップはもちろん、自分の長所を活かせるようなアプローチが大切です。 採用合格ラインが漠然としている職種だけに、できれば営業転職のプロに相談することをおすすめします。