新人だけじゃない？　新たなインターン制度に注目

「インターン（インターンシップの略称）」と聞くと、「在学中の学生が将来の夢やキャリアの実現に向け、 一定期間実際の企業で働くこと」だと思う人がほとんどでしょう。 入社しても短期間で退社・転職する新入社員が増えていることもあり、企業と学生のミスマッチを防ぐというのが、導入されている大きな理由です。

ところが近年は、第二新卒・社会人を対象にした「インターン」も行われるようになっています。第二新卒をはじめ、社会人になって日の浅い人は転職に関して悩みを抱えています。

海外ではこのような層に向けての社会人インターンが注目されており、日本でも、第二新卒採用の動きが高まっているだけに、今後は導入する企業も増えていくことでしょう。

インターンのメリットを最大限に利用する

社会人向けインターンには、以下のようなメリットがあります。

仕事内容をはじめ、職場の雰囲気や人間関係を事前に知ることができる

転職希望者は「今度こそ失敗したくない」と考えている人が多いです。採用前に自分と企業の相性を知っておけば、ミスマッチを回避することができます。

本来なら専門学校や講座（セミナー）、参考書や自己啓発本で学ぶことを、現場で実際に体験、学習することが可能

キャリアアップをする場合、業界職種を問わず、転職先への勉強は必須です。社会人インターンに参加することで、現場で貴重な経験や知識を蓄えられると同時に、ケースによってはお金をいただけることもあります。

また異業種のインターンに参加すれば、「自分ってもしかしてこの仕事向いているのかも?」と発見できることもあります。

企業側に自分の本気や熱意を直に伝えることができる

インターン先が希望する企業の場合、転職者は仕事に対するやる気や熱意、スキルなどを直接伝えることができます。 面接では伝えることのできないような思いを人事に伝えられるようにしましょう。

社会人インターンを成功へと導くためには

社会人インターンでチャンスをつかむためには、明確なキャリアビジョンを持って何事にも前向きに取り組み、努力を怠らないことが大切です。必ずしも本採用に繋がるとはいえませんが、インターン期間中は企業の一員として、学ぼうとする意欲、自身で問題を改善するなどの積極的な姿勢をアピールしてみましょう。

また上司だけでなく、配属部署の同僚に対しての配慮も必要。いくら年下だといっても、その企業では「あなたの先輩」です。上から目線にならないよう、誠意ある対応を心がけてください。