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自身や部下のモチベーションを保つには?知っておきたいマズロー心理学

自身や部下のモチベーションを保つには?知っておきたいマズロー心理学
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「第三の勢力」とされた「人間性心理学」

「マズロー心理学」とは、アメリカの心理学者・アブラハム・H・マズローが提唱した、人の自己実現を研究の対象とする「人間性心理学」です。ジークムント・フロイトによって創始された「精神分析学」、ジョン・B・ワトソンに代表される「行動主義心理学」に対し、「第三の勢力」として位置づけられており、「欲求段階説(自己実現理論とも呼ばれている)」を唱えたことで知られ、経営学や看護学など心理学以外の分野でも用いられています。
基幹となる「欲求段階説」とは、人間の欲求構造を下から「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「尊属欲求(承認欲求)」「自己実現欲求」の5段階に分け、下位欲求が充足されると上位に進むとする考えです。その内容は以下のようになります。

 

    • ・生理的欲求:食欲、睡眠欲、排せつなど、生きていくための本能的かつ根源的な欲求。これが満たされないと心身の健康を保つことができない。ただ、この本能は普段の生活をちゃんと送ることができているのであれば満たされていると言って良いでしょう。

 

    • ・安全欲求:「風雨に強い丈夫な家が欲しい」「戦争のない国に住みたい」「経済的に安定したい」など、身の危険(病気や経済難などを含む)を避け、安心安全な暮らしを求める欲求。

 

    • ・社会的欲求:「会社(組織)やコミュニティに属したい」「友人や仲間が欲しい」といった欲求。自分が何かに、また誰かに必要とされていることで安心感が得られる。

 

    • ・尊属欲求(承認欲求):「仕事で周囲に評価されたい」「他人から尊敬されたい」など、集団(グループ帰属が基本)から価値ある存在と認められ、褒められたいと思う欲求。自身と他者、二つの価値基準での判断も含まれます。

 

  • ・自己実現欲求:「社会貢献」や「成績アップ」など、自分の能力を発揮して、掲げた目標を実現したいという欲求。

 

なお、マズローは「自己実現欲求」の上に、自己顕示欲もなく見返りも求めず、ただ「目標の達成だけを純粋に求める」、「自己超越」という段階があることも発表しています。

 

ビジネスの現場で用いられる「マズロー心理学」

「マズロー心理学」は、ビジネスの現場でも使われており、中でも「モチベーションアップ」に効果が期待できるといわれています。たとえば、仕事に取り組んでいる部下に対し、上司が「よく頑張っている」と声をかけるとします。この時、部下が「上司は自分の努力を認めてくれている」と感じると尊属欲求が満たされ、モチベーションもあがるわけです。
また、所属先、他者に対して「良いところを評価して欲しい」「あの人と仲良くなりたい」と思うこと、「目標に向かって努力する」ことも欲求のあらわれであり、それは自分自身のモチベーションを高めるきっかけになります。

さらにマズローが唱えた欲求段階説は、マーケティングにも活用されています。というのも、欲求に基づく消費者行動を考えることで、より具体的なターゲットをイメージできるからです。逆に販売しようとしている商品・サービスが、消費者のどの段階の欲求を満たせるかを知れば、効果的な訴求を促すことが可能になります。さらに、マーケティングの視点を持つことで顧客心理や消費者行動の理解ができれば、営業職の方でも顧客獲得の為のアプローチがしやすくなるという利点もあります。
ただし、「低次の欲求が満たされなくても、高次の欲求を抱く」ケースも存在します。ですからマズロー心理学を採り入れるのであれば、その点に留意する必要があるでしょう。

マズロー理論を自身のキャリアに生かす

マズローの理論は、転職をはじめとする、自身のキャリアアップに生かすことも可能です。今の自分には「どのような欲求があるのか」「欲求を満たすためには何をすればいいのか」を考えることで、目標や将来のビジョンが見えてきます。 ただ「今の状況を変えたい」とあせらず、まずは自分自身を見つめ直す機会を設けましょう。

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