「転職がしやすい時期」があるって本当？

転職活動において「転職がしやすい時期」という言葉を耳にすることがあります。

業界や業種によって多少異なりますが、確かに「転職希望者にとって仕事を探しやすい（見つけやすい）」「仕事が決まりやすい」時期は存在します。

では、いつが転職しやすい時期なのかというと、当然「企業の求人が増える時期」になります。それを具体的に見ていきたいと思います。

転職市場の動向を調べてみると……

まず、月ごとの転職市場ですが、次のような傾向があります。

・4月
企業では新入社員の教育や研修などで忙しく、中途採用は積極的な企業は少ない時期です。

・5月、6月
この頃から中途採用が増えていきます。というのも、GWを過ぎると、新卒の社員の受け入れや研修がひと段落する企業が多く、中途採用活動と教育の時間を確保しやすくなるためです。

また、もう少し若手社員を増員したいという企業も多く、未経験者でも比較的採用されやすいといわれています。

・6～7月
ボーナス退職者が増加する時期といえます。そのため転職者にはチャンス時期だといえるでしょう。ただ、即戦力を求められることも少なくないため、未経験者には厳しい場合もあります。

・8月
7月下旬から求人は減少傾向。ほとんどの企業は夏休みを取るため、採用数も減ります。また新卒の採用が始まるため、転職には厳しい時期といえるでしょう。

・9月～11月
夏休みも終わり、1年間で最も求人数が増える時期といってよいでしょう。10月は新プロジェクトのスタート、人事異動も行われることが多く、転職市場も活発化します。

また、この時期に内定を取り、12月にボーナスをもらい現職を退職し、1月に入社を狙う方も多いです。

・12月～1月
人員補充が落ち着つき、年末年始休業をとる企業が多く、この時期は、おそらく1年で最も求人が少ない時期だといえます。

・2月～3月
新年度（4月）に合わせ、中途採用をしたい企業からの求人が増えます。人事異動もありますから、この時期も転職のよいタイミングだといえます。

自分にとっての「転職のベストタイミング」を狙おう

いろいろデータを紐解くと、転職しやすい時期があることが分かります。

しかし、その時期に「希望の転職」ができるかというと、そういうわけではありません。

求人数の傾向はあくまで参考にしながら、「転職を決意したとき」「やりたい仕事を見つけたとき」に、目的を持って転職活動をする始めることが大切です。

「転職したい」と思ったとき、希望する仕事や業界の求人の状況、転職市場について転職エージェントに相談して、自分にとっての転職のベストタイミングを狙うことがおすすめです。