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組織論を考えるなら ティール組織を組織作りの参考にしてみよう

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新たな組織作りの概念として注目

「ティール組織」とは、今までの常識的な組織マネジメントとは違う手法で成果をあげる組織運営のことです。これは、マッキンゼーで組織変革プロジェクトにかかわり、アソシエートパートナーを務めたのち独立。現在はエグゼクティブ・アドバイザーやコーチとして活躍するフレデリック・ラルー氏が、著書「Reinventing Organizations(邦題:ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現)」で提唱した新しい概念の組織論。彼はその中でティール組織の要素「進化する組織の目的」「セルフマネジメント」「ホールネス」の3つをあげています。個々の内容は下記の通りです。

    1. 進化する目的(Evolutionary Purpose)

:個人としてだけでなく、組織・メンバー全体で「この組織がどこへ向かいたいのか」を理解しようとする。その目的に沿って、組織から個人まで柔軟な対応ができる。

    1. セルフマネジメント(Self-management)

:自分でモチベーション、生産性をキープする自己管理能力、すなわちセルフマネジメントが機能する組織。また、組織がその構造や仕組みを有している。

    1. ホールネス(Wholeness)

:会社員としての合理的な側面だけでなく、感情や直観といった精神的なもの、プライベート面にも焦点を当てることで、自分らしさが出せることにより、組織が一体的に。

「ティール組織」に至るまでの発展段階

「ティール組織」の「ティール(Teal)」は青緑色のことです。ここに至るまでの組織はいくつかの段階に分けられ、色別(レッド、琥珀(コハク)、オレンジ、グリーン、ティール)に分けられています。色別に分けられたそれぞれの組織の意味は次の通りです。

    • ・red(レッド)

:特定の、あるいはトップの人の力が圧倒的で、オオカミの群れのような組織。構成員は従属することで安心を得ることができる。長い目で先の見通しを立てる必要はないので、短期的思考の傾向があり依存的。

    • ・amber(琥珀)

:指示命令が明確で、規則・規範がある軍隊のような組織。変化や競争を好まない傾向があり、ヒエラルキーが優先されている。長期的な展望や計画を重視。

    • ・orange(オレンジ)

:ピラミット型で、人間が機械のように働く組織。社長や従業員等のヒエラルキーを持ちながら、成果を上げた者が評価を得て、出世することができる。また、琥珀色の組織とは異なり、変化に適応し、目標達成のための競争に生き残ることで新しい思考・行動が生まれやすい。

    • ・green(グリーン)

:ピラミッド型組織の形態を取りつつも、オレンジのような機械的な働き方ではなく、個人の主体性・多様性が発揮され、尊重されるような組織。思いやりを重視し、励まし合うことを大切に家族的な結びつきが生まれる。

    • ・teal(ティール)

:グリーン以前とは異なり、組織はピラミッド型ではなく、ひとつの生命体。経営陣、メンバーらは信頼で結びつき、生命体である「進化する(組織の)目的」を実現し続けるために、独自のルールや仕組みを採用しながら活動する。

多くの企業はオレンジ、またはアンバーにとどまっているといわれています。そこからグリーンへと進化し、数少ない革新的な企業が最終的にティールと認められます。今後はこのようなティール組織が増えると考えられているようです。

「達成型組織」から「ティール組織」へ

現代、多くの民間企業は「達成型組織」を採用し、業績や成果を生み出しています。ですから必ずしも「ティール組織」を導入することはないといえます。ティールはあくまで手段であり、最善策ではなく、今がオレンジやグリーンの段階であっても、決して悪いわけではありません。ティール組織という概念も企業も、共に変化していきます。そのため、「ティール」という手法を、自社を理解した上で組織作りにどう生かすかが大切にでしょう。

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