企業は「採用活動」をどう考えている？

新卒であれ中途であれ、新たに自社にあった人材を採用するのは難しいものです。会社の未来を担う人を選ばなくてはならないわけですから、常にプレッシャーを感じている採用担当の方も多いのはないでしょうか。

新卒や転職者向けには、書籍やネットで多くの「マニュアル」が存在しますが、「採用マニュアル」というものは、あまり出回ってはいないですね。
実は、良い人材を確保している企業のうち、人事未経験でも営業力の強い社員を採用担当にしているところが多いということをご存じでしょうか？

採用の場で営業経験が活きるワケ

「採用（人事）」と「営業」。通常業務において、一見すると接点のない職種のように思われますが、実は意外なほどに共通点が存在するのです。

採用においては、「企業が求職者の中から良い人材を選ぶ」という点だけではなく、「求職者が数ある中から良い会社を選んでいる」という視点も必要です。
後者の視点を持つと、採用活動において、

• 相手の希望（本音）を把握する
• 自社の良いところをアピールする

ということが重要ということが分かるでしょう。

これは、

• 顧客のニーズをつかむ
• 自社製品（サービス）がいかに優れているか、適しているかを的確に説明する

という営業におけるうプロセスとかなり似ています。

また最後に、求職者が内定をもらった企業の中から自社を選んでもらえるようにすることが大切ですが、これは営業におけるクロージングと呼ばれるフローですね。
つまり、人材獲得と契約締結のプロセスは、同じ流れにあるといえるのです。

営業経験者には、採用活動にに必要な

• 求職者の希望を把握するヒアリング力
• 面接で求職者の本音を聞いたり、自社の良い点を伝えるコミュニケーション能力
• 他社との差別化を伝えて入社してもらうためのプレゼン力

などが備わっています。

さらに営業力に優れた人であれば、今まで培ってきたスキルやノウハウを活かし、面接などの採用業務を有効かつ効率的に進めることができるといえるでしょう。

優秀な営業パーソンを人事に採用する勇気

もし、今後採用部門の強化のために増員をお考えでしたら、人事の経験者だけではなく、営業経験者を起用することも良い方法の一つでしょう。