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公平な面接評価の邪魔になる! スキーマの影響とは?

先入観を持って求職者を見る面接官

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「スキーマ」が生み出す無意識の先入観

「スキーマ」とは聞き慣れない言葉ですが、これは心理学用語で、「人間がある事象に対し、無意識のうちに行っている、ある決まった物の見方や考え方」のことをいいます。たとえば「お酒好きな人には辛党が多い」といわれますが、実際には甘いものが好きな人も存在します。しかし、お酒好き=辛党という「先入観」や「思い込み」が一人歩きしてしまうケースも少なくありません。

「スキーマ」によって相手や物事にフィルターをかけてしまうと、本質が見えなくなりがちです。これが面接に影響を及ぼすことをご存知ですか?

「スキーマ」による認知の歪みが、良い人材を逃す原因に

一時期「人は見た目で決まる」という内容の書籍が話題になりました。もちろん第一印象はとても大事です。ただ、採用面接の場合、面接官が候補者の第一印象だけで評価を行うと、その後の判断を誤ることがあります。一例として、面接では「明朗でハキハキと話す人」が好まれ、「声の小さい人は気が弱い」などと低評価をされがちです。しかし、初見で相手をこのように認知してしまうと、「声が多少小さいけれど、その人が持っている魅力や能力」を見逃してしまいます。これでは、公正な評価が行えません。

面接官教育の実施が必要

「スキーマ」によって起こりうる面接でのトラブルは、以下のような対策を講じて抑えるよう努力することが大切です。

構造化された質問方法を用いる

これには面接官の主観を排除する狙いがあります。その方法の一つとして、以前のご紹介した、「STAR手法」などが挙げられます。具体的には、過去の事例を基に、候補者がどのような状況(S=Situation(状況))に置かれ、何を担当(T=Task(職務))し、どんな風に動き(A=Action(行動))、結果(R=Resul結果)を導き出したのかを訊ねるSTAR手法です。候補者のスキルや知識、適応能力を客観的に判断することができるようになります。

面接者教育の実施

面接担当者はもちろん、特に普段は面接を行っていない人事以外の社員が面接をする場合に役立ちます。面接評価マニュアルの作成、模擬面接ビデオの配布で面接官の様子を学んでもらうと良いでしょう。

普段からの「スキーマ」対策が採用を成功に導く

ある程度の年齢になると、「思い込み」や「先入観」を根本から払拭するのは難しいといえます。しかし、優秀な人材を確保するためには、スキーマによって狭くなってしまった視野を広げることが大切です。

「スキーマ」対策で面接官の主観による影響を抑え、公平な面接評価をしていきましょう。

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